救世主ボルタレン
原因究明のための検査を色々行っている間にも、一ヶ月~数ヶ月に一度のサイクルで、地獄のような腹痛は襲ってきていました。
その度に救急車や父の車で病院に搬送、簡単な検査の後、
「特に異常はないみたいなので、とりあえず痛み止めを」
というのがお決まりのパターン。
しかし、ある痛み止めと出会ったことで、私の腹痛との闘いは新たな展開を迎えることになったのです。
ボルタレン
痛み止めは飲み薬になっているもの、静脈から注射するもの、点滴に加えるもの、座薬になっているものなど色々あります。
何回目かの発作の時、私がいつもの様に腹痛で倒れて病院に運ばれると、一通りの検査が終わった後で看護婦さんが「痛み止め入れますよー」と座薬の「ボルタレン」という薬を入れてくれたことがありました。
座薬ですから、もちろんお尻(肛門)からです。
元気な時なら羞恥心が暴れだしそうですが、その時は激痛で丸くなっていたのでなすがまま。
まさにまな板の上の鯉状態でした。
そして、約30分ほどで痛みは治まって爆睡、数時間後に帰宅。
それまでの痛み止めは注射や点滴に加えるものが中心だったので、当然自宅では使う事ができませんでした。そうするとどうしても腹痛が耐えられないほど酷くなってから病院にくるハメになります。
「腹痛と痛み止め」に書いたように飲み薬は効かなかったので、自宅ではひたすら痛みに耐え、床を這いまわり、吐いているだけ。
でも、座薬なら自分で使う事も出来るわけです。
私の場合、このボルタレンが非常によく効いて、お尻から「おりゃっ!」と入れると30分~1時間くらいで痛みが治まりました。
痛みがある程度強くなってガマンできないと思ったら、すぐにボルタレン。
それまで何時間も地獄のような痛みに耐えてきたのにくらべれば、症状を抑えられるだけでも天国。
ボルタレンはまさに救世主のような存在でした。
ちなみにボルタレンは商品名で、ジクロフェナクナトリウムという物質が主成分。炎症や痛みを抑える薬です。冷蔵保存しなくちゃいけないので、家では冷蔵庫に入れていました。
後でわかるように私の場合は痛みの原因が慢性盲腸だったわけで、座薬のボルタレンは炎症を起している盲腸のすぐ近く(直腸)で吸収される薬、この相性がバツグンの効果を生んだのかもしれません。
それ以来、私はどこにでもボルタレンを持ち歩くようになりました。
自宅はもちろん、会社の冷蔵庫にもボルタレン。
旅行に行く時は、保冷剤とボルタレンが必須です。
この薬さえあれば、とりあえず死ぬほどツライ腹痛に耐えなくても済む・・・その時はそう思っていました。
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