盲腸と腹腔鏡手術

何度も再発して苦しんできた経験があるので、薬でゴマカしながら慢性盲腸と付き合おうとは考えていませんでした。

そうすると、残る選択肢は外科手術ということになります。

外科での診察

同じ病院内とはいっても、内科→外科というように科が変われば別世界になるのが病院の不思議なところ。そしてちょっとめんどくさいところでもあります。

結局私は内科から紹介状とカルテを受け取って、外科の先生にもう一度診察してもらうことになりました。

ただ、これまでの色々な検査・診察で慢性盲腸である(可能性が非常に高い)という診察結果だったので、外科では簡単な問診程度で終了。

また再発する前に出来るだけ早く手術したいという事を伝えると、外科の先生は2通りの手術の方法(術式)について説明してくれました。

開腹手術

開腹手術はおへその右側あたりを5cmくらい切って、盲腸の先端にある虫垂を切って取り出す手術です。
お腹を開くので傷は大きめですが、局所麻酔で行えるのが特長。

開腹手術

虫垂の炎症がひどい場合や、何度も炎症を繰り返していてまわりの組織との癒着(ゆちゃく:くっついて剥がれにくくなっている状態)などがある場合は、この開腹手術が必要になります。

外科手術の中では最も簡単なものの一つで、研修医の練習台になりやすいという噂も聞きく手術です(笑)。

腹腔鏡手術

腹腔鏡手術はお腹に1~2センチくらいの小さな穴をいくつか開けて、そこから細長い内視鏡や特殊なピンセットなどの器具を差し込んで、やはり盲腸の先端にある虫垂を切って取り出す手術です。

腹腔鏡手術

全身麻酔が必要ですが、傷が小さいので体への負担が少なく、傷が目立たず、手術が終わってから退院までの期間が短いのが特長だそうです。

両方の説明を聞いた結果、私は腹腔鏡手術の方を選びました。
30代のおっさんですから「お腹に傷がのこったらイヤ!」ということは無いのですが、病院のベッドに横になっている時間をできるだけ短くしたかったのです。

全身麻酔という点はちょっと不安でしたが、よっぽど運が悪くない限り「眠ったまま目覚めない」なんていうことも無いでしょう。

慢性盲腸と決別する日は、そう遠くない。
入院を目の前にしても、そう考えただけで前向きな気持ちになれました。

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