盲腸という病気と診断方法

まず始めに、に盲腸というのがどんな病気なのかについて書いておきましょう。

知っている人も多いと思いますが、盲腸というのはちゃんとした病名ではなくて、正式な呼び方を虫垂炎と言います。

盲腸と虫垂

厳密に言うと、盲腸というのは虫垂とは別の部分で、虫垂の根元あたりにある大腸の一部です。

しかし、ネット上の百科事典ウィキペディアによると、炎症をおこした虫垂が盲腸に貼りついて盲腸が腫れているように見えたことから「盲腸」という名前で呼ばれることが多くなったとのこと。

で、その虫垂ですが、なんらかの原因でゴミが入ったりバイキンが中で繁殖したりすると炎症を起こすと虫垂炎=盲腸になります。

バイキン

一般的には「なんとなくお腹が痛い」という腹痛を感じる事からはじまって、だんだん盲腸がある右の下腹部に痛みが集中するという症状が出ると言われています。

盲腸の診断方法

痛みが下腹部に集中すると、その部分(圧痛点というらしい)を手で押した時に強い痛みがあったりするので、これが盲腸の診断方法としては有名です。

体内で炎症が起こっていると、血液検査では白血球やCRPというタンパク質が増えるので、これも盲腸の判断に使われたりします。

しかし、盲腸はいわゆる「難病」じゃないけれど診断が難しいと言われている病気でもあります。

まず、虫垂の位置。
これは人によって位置が違うだけでなく、同じ人でも日によって位置が変わっていたりすることもあるので、圧痛点だけでの診断は難しいようです。

虫垂の位置は?

私の場合なんかはお腹のどこを押されても激痛!という状態だったので、何度も何度も触診を受けましたが盲腸という判定はされませんでした。

さらに、血液検査で白血球やCRPの数値が高くなっていても、そこから分かるのは
「体のどっかで炎症が起こってますよ」
ということだけです。しかも白血球の数値は嘔吐しただけでも高くなるので、あくまでも参考程度にしかなりません。

最近はCTスキャンの画像から虫垂が腫れあがってる!とわかる場合もあるそうですが、盲腸だからといって、必ずそうなるとも限らないみたいです。

消去法で見つかる盲腸?

つまり、ここがこうなってれば盲腸!という決定的なポイントが存在しないのです。

だから結局のところ盲腸は「他の病気じゃなさそうだぞ・・・」ということを確認した上で「盲腸である確率が高い」という診断になります。

私の場合も手術直前になってさえ、
「他の病気の可能性が完全に否定されたわけではありません。慢性盲腸である確率は高いですが、虫垂を取ってみて腹痛の発作が起こらないことが出来れば、それが慢性盲腸だったという証拠になります。」
と説明されたくらいです。

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